適応障害 治療

催眠

適応障害は、学校や仕事や家庭などの環境が本人にとって耐えられない苦痛になったために、さまざまな心身の症状が出現する状態です。症状としては、憂うつな気分や不安感が強くなります。その結果として涙もろくなり、神経過敏になります。そして無断欠席や無謀運転、喧嘩、物を壊すなど異常な行動をとってしまうようになります。


原因になったストレスから離れると、症状は改善します。心理療法でストレスに適応する訓練をすれば回復します。適応障害のため、抑うつ状態になったり、不安や心配が明らかに正常を逸脱しますが、それは認知の歪みを修正したり、自己統御能力を高めることで緩和できます。ストレスにさらされて1カ月以内に起こるものであり、ストレスが終結してから6カ月以上症状が持続することはありません。そのためストレスがなくなっても半年以上続くことはありません。ストレスがそのままにあると症状も慢性化します。ただし、慢性化するものは統合失調症、うつ病などの気分障害などの可能性もあります。


ヨーロッパでは人口の1%が適応障害になるとされていますが、適応障害と診断されて5年後には40%以上がうつ病などに診断変更されています。うつ病の場合、環境が変わっても持続的に憂うつ気分が続いていきますが、適応障害は、原因から離れると軽快します。うつ病では、うつ状態、食欲低下や不眠、興味や関心の喪失などが2週間以上続きます。


適応障害が増えてきているのは、現代社会の仕組みが複雑化しているということも一因ですが、学校のいじめ、会社のパワハラ、夫婦のDV、親子間の虐待、嫁姑問題など、さまざまな人間関係の葛藤が増加し、同時にひとりひとりが持っている適応能力や問題を克服したり解決したりする能力が未発達な人が増えているということも大きな原因です。


そういった心理学的なストレスケアを本来は小学校や中学校で適切に教育の一環として行うべきであり、今後の仕組みの改善が必要です。 適応障害の治療の第一は原因になったストレスの除去です。同時にストレスに対しての適応力を高める心理療法も行います。ストレスの除去は、暴力をふるう家族から離れたり、心労のもとになる会社や学校を辞めたり、自分に向いていないことを無理にしていたのをやめることです。


それと同時にストレスに対しての受け止め方を変えていく心理療法が大切です。心理療法では、認知行動療法や問題解決療法や催眠療法などがあります。催眠療法はヒプノセラピーとも呼ばれ、潜在意識に働きかけて認知を修正していきます。医師による催眠療法がおすすめです。薬物療法もしばしば使われますが、根本的な治療とはいえません。あくまでもその場をしのぐものです。不安や不眠などはベンゾジアゼピン系薬物、うつ状態に対しては抗うつ薬を使う医師が多いです。


適応障害は、あくまでも環境調整やカウンセリングが重要であり、薬物療法に依存することは本末転倒になります。生きていく力といったり、人間力といったり、さまざまな呼称をされていますが、困難を克服して、自分自身を幸せな状態にする能力というものがあります。これは、認知の歪みを除去して、ものの考え方の偏りをなくしていくことで育ってきます。心理療法とはこの部分を育成することで、メンタルの病気から人を救うものなのです。


また、催眠療法の場合は、潜在意識にプラスの暗示を入れて、適応障害を引き起こした思考の歪みを自然な形で修正していく中でその症状を取り除いていくのです。医師による催眠療法はこういった面で心の障害を除去し、自然治癒力を引き出すのです。

セラピー
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