「素直な心」についての根本的な間違いとは?

「素直な心」についての根本的な間違いとは?

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前世療法から「素直な心」について考える

催眠


松下幸之助さんは、大成功した後であっても、毎日、自宅に戻ると、「今日は素直な心であったか、感謝を忘れなかったか」と必ず反省するのが習慣だったそうです。あれほどの大成功を収めた人物でも、このように「素直な心」や「感謝の心」を忘れないように心がけていたということです。「素朴で素直」であれば、自然に感謝の念も湧きます。ひねくれて考えないからです。

「素朴で素直」であれば、自然に努力できます。ネガティブに考えないからです。「素朴で素直」であれば、自然に愛と真心が湧きます。人の幸せを願うのに何の躊躇もないからです。人生の諸問題がなかなか解決しない人は総じて「素朴で素直」ではありません。ここが足りないので神仏がなかなか動いてくれません。素直というのは、「言いなり」という意味ではなく、「正しいあるべき道に忠実」という意味です。

「感情のままにふりまわされる」のは素直とはいいません。それは「気分屋」「情緒不安定」というのです。神様だったら、こう考えるだろうな、神様だったら、こう行動するだろうな、という正しいあり方に自然と従う、これが素直です。あれこれ言い訳して、できない理由をあげて、本来の人としての正しい道であるのに、これに従わない、というのは実は、素直ではないということです。何が本当の正しい道かわからない時は、この宇宙の姿を「生成化育、進歩発展」だと受け取ることから始めましょう。

そうすれば、自分自身もまた、「より良き人生」「より良い生き方」「より良い道」に進むことが好ましいのだとわかってきます。万物は進化していて、人間もまた向上している。魂の向上という観点から、考えてみるのです。そうすれば、単なるわがままに過ぎない「ありのままで」は邪道であり、「気分や感情のままにエゴイズムに走る」というのは、最終的には自分を不幸にすると気づくでしょう。やはり、「人も良く、我も良く、社会も良くなる道」、このような「三方すべて良し」となる道を選ぶほうが、良いということです。

巷の心理カウンセラーの中には、「わがままに生きればいい」「ありのままでいい」「好きなことだけすればいい」といった、エゴイズムを助長するようなアドバイスを平然と主張するケースもみられます。愛と真心が消え、エゴイズムの塊になるように、人々を間違った方向に誘導しているのです。もちろん、しがらみに縛られたり、他者の思考に振り回されたりして、本来の自分の道を見失っている人には、良いお薬になる場合もあります。しかし、人はそれぞれに性質も違い、置かれた状況もすべて違っています。

医学で言えば、塩分が足りない人には塩分を補充し、塩分が過剰な人には減塩するのです。その人の足りない部分、偏っている部分こそが、人生の行き詰まりの原因なのですから、そこを見極め、一人ひとりに最適な処方箋をアドバイスできなければならないのです。一つの方向性だけを推進するような、エゴイズム助長の言葉は、耳に優しいので、人は惹かれます。しかし、それは麻薬のように心を浸食し、因果応報の法則はエゴイズムに対しては、相応に、報いをもたらします。

ありのままでいいわけはないのです。改めていくこと、より良くしようとすること、できなかったことができるようになること、この進歩向上の中に魂を磨く正道があります。間違ったアドバイスをうのみにして、かえって不運不幸に陥るような悲劇から身を守るためにも、正しい意味での「素直」な心を会得し、今、自分がなすべき最善の道を直観して、まっすぐに進めるようになることが大切です。

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