因果応報の法則と生まれ変わり

因果応報の法則と生まれ変わり

前世療法を詳細に研究すればするほど、生まれ変わりの物語の中に流れる原因と結果の法則つまり因果応報について理解が深まります。

自分が出した想念が自分に戻ってくる

前世療法を詳細に研究すればするほど、生まれ変わりの物語の中に流れる原因と結果の法則つまり因果応報について理解が深まります。そして、いかなる場合も、他者に対して、悪意を出して何かを行えば、それが後から必ず自分に戻ってくることが理解できるようになります。人を苦しめれば今度は自分が同じ苦しみをどこかで受けることになるということがわかるのです。私たちが怒りを感じるのは、他者が思い通りにならぬ時です。周囲の人に「こうあるべきだ」と期待すればするほど多くの場面で私たちは裏切られることが多くなります。

 

人間は、期待にはこたえてくれないことも、恩義を返さないことも多い

因果応報の法則がわかると、裏切られるのは自分が過去において誰かを裏切ったからであり、裏切りで苦しむその苦しみの総量と同じだけの苦を前世で誰かに与えてしまったのだと理解できるようになるのです。もし、周囲に理不尽な人ばかりが配置されていたら、それが前世での自分の行為の結果なのだと理解したとしても、それでも辛いものです。そんな人のために誠意を尽くすことなどできないという気持ちになることも多いかもしれません。そこで、「人のためにやる」とい見方を変えて、「神様のためにやる」というふうに達観していくのです。「神様がそう望んでおられると思うから、神様のお喜びになるようにと私はこれを行うけれども、人からの見返りは期待しない。なぜなら、神様からちゃんと報いられることを信じているから」という世界観にしていくことが、普遍的な宗教的人生観の確立です。このようにしていくと、次第に、因果応報の流れが良くなります。

 

良いことをすればよい結果が戻ってくる

次第に、良いことばかりが増えていくのです。自分が出した意識が自分に戻ってくるので、自分が幸せになりたいのなら、他者を幸せにしていく善意や親切や愛や慈悲や仁の心など、良き意識を出す回数を増やしていくのです。嫌なことや期待どおりにならないことが目につくのは、ある程度、仕方ないことですが、それにとらわれている時間を少なくしていくことです。今、人との関係で苦しみを感じるのは、その部分では、前世、努力が足りなかったということです。「人と楽しく関われるようにお守りください」という祈りを心にもってすべてに向かうようにしていきましょう。

 

人を喜ばせるのは、神様がそれを願っておられるから

神様に捧げる、神様に奉納する、そういう気持ちで、人間関係をみていくと、期待通りにならない人の姿をみても、あまり、気にならなくなっていくことでしょう。「期待どおりにならないのが人の常なんだ」という達観した気持ちが出てくるようにもなります。そして「自分は神様の期待に添える人間になろう」という思いが出てくると、開運は加速します。世の中には「神様の期待に添える人間」があまりにも少ないので、神様は、いつも残念に思っておられます。そんな中で、「神様の御心を第一に考えて生きる人間」が現れると、神様はたいへん嬉しく、心強く思われ、そういう人にこそ、第一に守護、応援をくださるのです。こういう世界観でいると、一切は自分と神様の問題になります。人様は、媒介でしかなくなります。すると人に見返りをあまり期待しなくなります。すると自然に「万有愛護」の精神がでてきます。赤ちゃんに愛情をそそぐ母親は、赤ちゃんに何も期待しません。赤ちゃんがただ無事であるように愛情をそそぎます。そういう感じで、人のことをみれるように次第になってきます。すると、理不尽な人や恩義や礼儀をわきまえない人は次第に去り、よい人が集まるようになります。

久保征章の著書