魂を磨くために努力をするということ

魂を磨くために努力をするということ

前世療法の症例から導き出される魂の法則のひとつが、魂を磨いて進歩向上するために、人は生まれ変わりを繰り返しているということです。

逃げること、怠けることがもたらす最悪の未来

過去が今を生み出しているのと同様、今が未来を生み出します。例えば、金運。お金というのも恋愛運や結婚運と同じで、家の因縁を強く受けるものです。財徳のない家の子に生まれてくると金運がないのでお金で苦労します。なぜ、財徳のない家に生まれるかというと前世で自分がその原因を作ったからです。たとえば人の財産をなんらかの手段で横取りしたり、盗んだり、といったことが前世にある場合が多いです。

直前ではなく、いくつか前の前世で行っていることもあります。すると家代々の財運がない家系に生まれ変るのです。生まれてから後は、家の運気にふりまわされ、お金で苦労し、結果的に、前世のあがないをします。これが金運の乏しい人の今の状態なのです。では、どうすれば、金運が向上するのか。まずは、財徳の足をひっぱる霊界の原因の解決です。これは、先祖の中に、金で人を苦しめたためにその悪事に相応しい霊界に堕ちている人がたくさんいる場合が多いです。こういう先祖は子孫に散財をさせるように影響します。子孫が散財し、お金で苦労すると、先祖の残した家代々のカルマの負債は、子孫のあがないにより、次第に解消されます。

 

魂を進化させようとする宇宙の法則

霊界にいる先祖と自分とのつながりがあり、連動している関係にあります。結婚運のためにも金運のためにも先祖の正しい救済をしていくほうがいいのです。善事への喜捨は、寄付、チャリティなので、財徳という善徳を積んでいることに直結します。つまり、財運をアップする行為でもあります。コンビニの募金などでも、同じ意味があります。財運をアップし、豊かになる方法は、『魂の黄金法則』の中でも詳述しました。豊かな人生を得るには、まずは立志発願です。「あまりあるほど豊かになり、人々や社会にもっと尽くせますように。」このような立志発願をまず行ってください。そして、地道な作業になりますが現実的な努力を重ねてください。人としての努力をしないことは、大きな罪を作ることになります。「怠け地獄」というのは、生前に怠けた人間がいく霊界をさす広い言葉です。怠けるというのは、人それぞれレベルが違いますので怠け地獄というのも無数の種類が、霊界にはあるのです。いま何らかの事情で、あまりがんばれていない人の場合、その重要な背景として先祖の影響があります。霊界は人の意識が創造する世界ですから、時代が進むと、霊界もさらに多様化しているのです。このような、怠けの罪をつぐなう霊界がなぜあるのか、それは努力しないことは魂の進化の道に背反する「罪」だからです。生まれてきたのに自分の才能を磨いて努力をしないことは罪なのです。自分の魂を貶めた罪なのです。魂自身が己をさばくのが霊界の本質です。

 

生まれてきた以上、努力や挑戦から逃げてはならない

怠けて過ごした罪の意識は、死後の世界で、労働や懲役の苦役の世界をつくりだすのです。ところがその霊界にいってもなかなか性質が改まらないのが人間ですから、先祖霊は鬼や刑務官の目を盗んでは怠けているのです。「怠けたい、怠けたい、何もしないほうがいい」という念波をたえず子孫に送ってきますので、子孫もその影響を受けて、ものぐさで軟弱な意志力の弱い傾向を持つのです。子孫からみれば、この悪影響に打ち勝って努力していくことで、魂を磨けるのです。そもそも、その家系の子に生まれたのは前世の自分がなんらかの形で、怠けたからなのです。この世に生まれてきたのに、できることがありながら、自分の価値を世に活かさない、というのも罪になるのです。社会の犯罪など地上の法を犯すことのほか、個人の魂の使命の放棄など、天の法を犯すことも魂の進化の法則からは罪となります。たとえ、引きこもりでも、社会復帰するためのリハビリをしたり、自分ができる仕事を精一杯がんばって少しでも向上しようとしている人もいます。そうやって自分の状況と戦い、克服しようとしている人は、怠け地獄に落ちることはありません。向上心は天国への道であるといえるでしょう。そして、怠け心は地獄への道だということです。この法則を知らぬまま一生を終える人もいるのです。

久保征章の著書