催眠療法は医師の資格を持つセラピストから受けましょう
心身症とは、不安や緊張などの心理的ストレスが身体症状をもたらして発症する病気の総称です。
ストレス性の胃潰瘍や十二指腸潰瘍、円形脱毛症が有名ですが、糖尿病や高血圧症もこれに含まれています。
ハンス・セリエ(1907〜1982)博士がストレスというものを定義し、ストレスの原因をストレッサーと呼びました。
その中でも心理的、社会的なストレッサーがもたらすものが心身症といえます。
実は内科にかかる患者の六割以上は、心理的、社会的な問題を抱えています。
過敏性腸症候群、不整脈、過喚起症候群、気管支喘息、頭痛、自律神経失調症など、多くの疾患が心身症に含まれます。
メニエル病や皮膚掻痒症も心身症です。これらの疾患を改善していくのに、
精神的ストレスをうまく緩和することがたいへん重要です。
そのため、さまざまな心理療法が心療内科などで取り組まれています。
内観療法や森田療法、絶食療法(断食)、鍼灸、漢方、ヨーガ、禅、マインドフルネスなどが知られています。
カウンセリングや認知行動療法は、特に知られています。催眠療法もその中のひとつです。
催眠の原理とは、暗示を受けると脳がそれに反応して、さまざまな心身の変化をもたらすというものです。
つまり心身のトラブルを改善するような暗示を効果的に脳に送り込めば、
心身はそれに反応して、ストレスを緩和し、健全になるということです。
自分で自分に暗示の言葉を言い聞かせることは、自己暗示(自己催眠)です。
自己催眠を学んでいるうちに、プロから催眠療法を受けてみたいと思う人がいますが、
催眠療法は医師の資格を持つセラピストから受けるほうが良いです。
その理由は、第一に催眠療法士の国家資格が日本では存在しないため、
誰でも簡単にサロンを開業しても違法にならないという現実があります。
このため医療関係者でもない普通の人が、〇〇催眠療法協会などの講座を受けて
認定催眠療法士の資格をとり、開業するケースも多いです。
多くは二日間の簡単な講座など、誰でも取れるものであり、
この程度で本格的なセラピーができるとは思えません。
心療内科や精神科の通院歴のある人の場合は特に病気を悪化させないよう配慮が必要です。
薬の知識、病気の知識、生理学の知識もない、にわかセラピストにかかることは危険でさえあります。
催眠状態にはいった場合に、ごくまれにですが自律神経の失調のような血圧変動を起こしたり、
体調不良をおこすケースもあり、医療知識や臨床経験がないセラピストに患者の安全が確保できるのか疑問です。
電話催眠などを受け付けるセラピストをみかけますが、離れた場所の相手が
催眠中に体調変動や事故に見舞われた時の責任をどうとるのでしょうか。
インナーチャイルド療法(これも催眠療法)が電話でできますというものなども危険です。
医師ではないセラピストを選択する場合には、次善の策として「看護師」「鍼灸師」など
医療系国家資格を有するセラピストを調べて、選択することです。
看護師も鍼灸師も学校で生理学から基礎的な医学まで学んで国家試験に合格して、
さらには臨床経験も積んでいるので、医師の次に安全だといえます。
その次が「公認心理士」や「臨床心理士」の有資格者です。
「臨床心理士」は国家資格ではありませんが
規定が細かく取得が難しいので、誰でもとれるものではありません。
催眠状態での体験を現実に統合する作業ができないセラピストが多いことも、
医師以外をすすめられないひとつの要因です。
ワイス博士も「前世療法2」の中で、前世療法やヒプノセラピーは医師から受けるべきと明記しています。
日本では国家資格がないので、催眠療法士の世界は無法地帯になっています。
危険な状態でもあるのです。いいかげんなセラピーをされて、かえって悪くなることもあるので、注意が必要です。
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ストレス性の胃潰瘍や十二指腸潰瘍、円形脱毛症が有名ですが、糖尿病や高血圧症もこれに含まれています。
ハンス・セリエ(1907〜1982)博士がストレスというものを定義し、ストレスの原因をストレッサーと呼びました。
その中でも心理的、社会的なストレッサーがもたらすものが心身症といえます。
実は内科にかかる患者の六割以上は、心理的、社会的な問題を抱えています。
過敏性腸症候群、不整脈、過喚起症候群、気管支喘息、頭痛、自律神経失調症など、多くの疾患が心身症に含まれます。
メニエル病や皮膚掻痒症も心身症です。これらの疾患を改善していくのに、
精神的ストレスをうまく緩和することがたいへん重要です。
そのため、さまざまな心理療法が心療内科などで取り組まれています。
内観療法や森田療法、絶食療法(断食)、鍼灸、漢方、ヨーガ、禅、マインドフルネスなどが知られています。
カウンセリングや認知行動療法は、特に知られています。催眠療法もその中のひとつです。
催眠の原理とは、暗示を受けると脳がそれに反応して、さまざまな心身の変化をもたらすというものです。
つまり心身のトラブルを改善するような暗示を効果的に脳に送り込めば、
心身はそれに反応して、ストレスを緩和し、健全になるということです。
自分で自分に暗示の言葉を言い聞かせることは、自己暗示(自己催眠)です。
自己催眠を学んでいるうちに、プロから催眠療法を受けてみたいと思う人がいますが、
催眠療法は医師の資格を持つセラピストから受けるほうが良いです。
その理由は、第一に催眠療法士の国家資格が日本では存在しないため、
誰でも簡単にサロンを開業しても違法にならないという現実があります。
このため医療関係者でもない普通の人が、〇〇催眠療法協会などの講座を受けて
認定催眠療法士の資格をとり、開業するケースも多いです。
多くは二日間の簡単な講座など、誰でも取れるものであり、
この程度で本格的なセラピーができるとは思えません。
心療内科や精神科の通院歴のある人の場合は特に病気を悪化させないよう配慮が必要です。
薬の知識、病気の知識、生理学の知識もない、にわかセラピストにかかることは危険でさえあります。
催眠状態にはいった場合に、ごくまれにですが自律神経の失調のような血圧変動を起こしたり、
体調不良をおこすケースもあり、医療知識や臨床経験がないセラピストに患者の安全が確保できるのか疑問です。
電話催眠などを受け付けるセラピストをみかけますが、離れた場所の相手が
催眠中に体調変動や事故に見舞われた時の責任をどうとるのでしょうか。
インナーチャイルド療法(これも催眠療法)が電話でできますというものなども危険です。
医師ではないセラピストを選択する場合には、次善の策として「看護師」「鍼灸師」など
医療系国家資格を有するセラピストを調べて、選択することです。
看護師も鍼灸師も学校で生理学から基礎的な医学まで学んで国家試験に合格して、
さらには臨床経験も積んでいるので、医師の次に安全だといえます。
その次が「公認心理士」や「臨床心理士」の有資格者です。
「臨床心理士」は国家資格ではありませんが
規定が細かく取得が難しいので、誰でもとれるものではありません。
催眠状態での体験を現実に統合する作業ができないセラピストが多いことも、
医師以外をすすめられないひとつの要因です。
ワイス博士も「前世療法2」の中で、前世療法やヒプノセラピーは医師から受けるべきと明記しています。
日本では国家資格がないので、催眠療法士の世界は無法地帯になっています。
危険な状態でもあるのです。いいかげんなセラピーをされて、かえって悪くなることもあるので、注意が必要です。
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