心身症は催眠療法でよくなる

心身症は催眠療法でよくなる

心身症とは心が原因で体に病気がおこるものをさし、多くの疾患がその範囲に含められています。その改善のための方法について。

心身症は催眠療法が効果を発揮します

催眠

心身症とは、心理的ストレスが強く関与する身体疾患の総称です。精神的なストレスがその発症や悪化に強く関係している病気が心身症です。例えば、高血圧、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、気管支喘息、糖尿病、自律神経失調症、慢性関節リウマチ、じんましん、円形脱毛症、子どもが目をぱちくりするチック症などが心身症です。


いつも時間やノルマに追いかけられて強いストレスを受けている会社員が、不整脈、心筋梗塞、頭痛(片頭痛、筋緊張性頭痛)、ED、メニエル症候群、バセドー病、不妊症などにかかるのも心身症です。こうした疾患はそれぞれに個別の治療薬、治療法が存在していますが、その一方で、すべて、心理的ストレスがその悪化や改善を大きく左右しています。そのため、心身医学的な治療を行うことで、病状を大きく改善したり、早く治癒させたり、再発を防止したりすることができます。


心身医学的治療とは、カウンセリングや自立訓練法、精神分析、認知療法などをさしているのですが、その中には、催眠療法も含まれています。催眠療法は心身症を引き起こす心理的ストレスを緩和して、これらの疾患を改善にむかわせ、再発を防止させるすぐれた治療法でもあります。催眠療法を活用することで、ストレスのために過労死する人や慢性疾患が悪化するケースを救うことが可能です。ストレスで倒れた人でも、ストレスを克服していく心のあり方を会得させ、ストレスをためない生き方ができるようになるきっかけを与えてくれるのです。催眠療法は、全人的医療のためのすぐれたセラピーであるといえるのです。


不妊症だった人が催眠療法をきっかけに妊娠に成功したり、性生活の障害がとれたり、長年の糖尿病の数値が改善したり、リウマチの痛みが緩和されたりといった具体的な改善が得られて大きく救われていくケースも多いです。

催眠療法の適応

セラピー
久保征章の著書