いじめや犯罪の因果応報

いじめや犯罪の因果応報

前世の因果が関与しているということです。理不尽にいじめられた被害そのものは、その目に見えぬ原因としての前世のカルマ、因果応報があったと考えられるのです。

カルマの法則と引き寄せの法則は表裏一体

【質問】
いじめ自殺の事件が増えています。いじめの被害者は前世のカルマであの様な目にあい、前世で自分のした事の報いであの様な目にあった。いじめの加害者は来世でカルマが返って来る。加害者は来世で形が変わって返って来る。来世で現世の報いをする。この様に理解して良いのでしょうか?

 

【回答】

時間差はあっても必ず蒔いた種は刈り取られる

最初に、いじめた加害者の未来のお話をしましょう。この宇宙に厳然としてある因果応報の法則により、誰かをいじめたら、今度は自分がいじめられます。いじめ加害者たちは、早ければ今後、将来の人生の中で、理不尽な目にあうことになるでしょう。それを免れたとしても、来世では、避けようのない状況により、自分がいじめられる側に回ることで、あがないをしなければなりません。前世療法から導き出される因果応報の法則からいえることは、身にふりかかる理不尽な苦しみには、前世の因果が関与しているということです。理不尽にいじめられた被害そのものは、その目に見えぬ原因としての前世のカルマ、因果応報があったと考えられるのです。わかりやすく言えば、立場や状況は違っても、前世では、誰かをこうした苦しい目に合わせていた可能性があります。それが生まれ変わって自分にブーメランのように戻るのです。しかし、因果応報をいえるのはここまでの話です。そういった理不尽な被害を受けたとき、どう対処するのか、それをどう乗り越えるのかは、本人のその時の心がけにゆだねられています。

 

自殺以外の道が人生には必ず存在する

被害者は自殺するケースもありますが、本当に自殺以外に逃げ道はなかったのでしょうか?自殺とは生きることをやめることですが、その前にほかにやめることはあったはずです。学校に行くことをやめてもよかったし、転校もありえました。そのためには、もっと早い段階で、親、警察、弁護士、心理相談員、政治家などその苦悩を相談して助力を頼む行動ができたに違いありません。少なくとも、両親とのコミュニケーションがもっとできたかもしれません。知恵と工夫により、さまざまな方策がありえました。それを誰かに相談していく「努力」が必要であったでしょう。自殺という最悪の選択肢を選んだのは本人の責任です。自殺した場合、死後の世界でも、苦しみ続けることがわかっています。被害者なのに救われないのはおかしいと思われるかもしれません。しかし、お先真っ暗だという想念で死ぬので、死後の世界でも真っ暗な世界に行ってしまいます。自殺で明るい天国にはいけません。自殺とは、殺人に匹敵する悪影響を魂に与えてしまうということです。自分を殺すことと他人を殺すことは、魂の次元では同様の罪となるのです。

 

自殺者の魂も救うことができる

こういう話をきくと、身内に自殺した人がいる人は、救われない気持ちになるかもしれませんが、自殺の結果、低い霊界にいったとしても、一定の期間を経れば、そこから出て、生まれ変わることになっています。永遠に苦しむわけではありません。そして、生まれ変わると、再び同様の試練と直面することになります。自殺以外の方法で乗り越えることができるまで、チャレンジが続きます。自殺は魂のクセになるので、克服しなければならないのです。死にたい気持ちになることは誰でもありえることですが、困難から逃げるために自殺してはいけないのです。年間三万人もの自殺者が毎年発生しているのが日本の現状です。こうした状況は、経済政策の誤りなど政治に問題があるといえます。同様に「いじめ」への社会的な防止策もまだまだ不十分です。これらは人の努力で改善していくべきものです。しかし、1人の人間としての輪廻転生を考慮するとき、自殺の与える悪影響はあまりにも大きいのです。どんな場合でも逃避のための自殺はすべきではないです。自殺してしまった身内の人の魂を幸せな霊界に救済する方法はあります。また、いま、実際にイジメにあっていて、死にたいという人や、自殺したいほどの苦難にみまわれている人も、その状況を脱出することができる方法はあります。

久保征章の著書