前世療法についてよくある質問
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もし、否定する側に立てば、潜在意識が作り出したストーリーであるということになりますが、仮にそうであっても、そのストーリーの中には、相談者の現在の問題点と解決策が投影されていることは間違いありません。だからこそ、問題解決という効果があるのです。事実であるとする立場に立つなら、世界中でそれを証明しようとする研究者が様々な活動をしています。例えば、「前世を記憶する子供たち」を調査した米国のイアン・スチーブンソン博士らの研究は有名です。(これは催眠状態ではない子供たちの調査です。)前世療法でも、思い出した前世の人物が実在したことが証明されたケースもあります。その人物は有名な人物ではなく、患者が事前に知ることはほぼ不可能な症例でした。しかし、セラピーではその判断をいずれかに強要することはありません。どのように考えてもかまわないのです。どちらの考え方でもそれぞれ説明可能だからです。要は、セラピーを受けられた方が、望んでいる結果や問題解決を得るかどうかが大切なのです。
前世の自分と今の自分との関係は、問題点の投影という点で、幼児退行の場合と同じ意味合いを持ちます。前世療法の発展型として未来世療法があります。これは、現在の生き方や選択をすれば、どのような未来になるかを催眠状態で体験するものです。今生で死んでから、次に生まれ変わったらどのような人生を歩んでいるかを見ることもできます。こうして、過去、現在、未来を見ることで、深い悟りや達観が得られ、今現在の問題点が解決、改善へと導かれる端緒が開くのです。
逆にいえば、一度目はうまくできなくても二度目にはすばらしい体験ができる可能性はあるのです。催眠状態の深度や内容には個人差があります。数回の訓練でようやく可能になる人もいれば一度目から深い催眠に入れる人もいます。
クライアントさんが催眠状態とは何か特殊な状態であると思いこんでいると、せっかく浮かんできたビジョンを「これは自分が考え出した、作り出したものだ」と否定してうまく先へ進めないことがあります。一見、自分が作り出しているようでも、浮かんできたイメージには潜在意識からの何らかのメッセージが込められているのですから、あるがままに見ていくことが重要です。この場合もイメージを分析できるセラピストの知識や経験がものをいいます。もうひとつの要素として、クライアントさんの潜在意識が、今は過去世や幼児期の映像を見せたくないと固くブロックしていることがあります。これは催眠状態への恐怖や、秘密をしゃべってしまうのではないかという不安が影響していることが原因の場合があります。
また、本当にその人にとっての最適なセラピーは、他の療法であることもあります。私は、前世療法を含めたヒプノセラピーが、どんな人のあらゆる問題もすべて解決できる万能の秘法だとは考えていません。それ以外の方法でアプローチする方があっている人もいるでしょうし、他の治療法と組み合わせることで相乗効果を発揮する場合もあります。前世療法を受けるのに最適な時期というのが、人生において、それぞれにあるようです。うまくそのタイミングで受けられた方は、感動的な体験を得て、それを現実の人生の飛躍へ活かして良い結果を出しておられます。
ベートーベンの第九はきわめて宗教的テーマの楽曲ですが、あれを歌っていると宗教だと言われるということはありません。あくまでも音楽という芸術です。その意味で、前世療法は宗教的な側面を含んだ心理療法であるとするのが客観的かもしれません。ただし、前世療法のおもしろいところは、前世を信じていない人でも深い催眠状態にさえ導入できたら、ちゃんと前世を思い出したり、魂のガイドに出会ったりの体験ができるという点です。宗教なら、信じていないのであれば、効果はゼロのはずですね。
20年以上前に世界に前世療法を普及させた精神科医ブライアン・ワイス博士は、前世を認めていない宗教であるキリスト教徒のアメリカ人が、前世を次々に思いだす事例を経験し、前世の実在を確信されたといいます。しかし、その価値観を強要してはいません。信じていなくても、セラピーの効果があるからです。信じていない人も多くはセラピーのあとで考え方や価値観が変わって、かかえている問題が解決していくのです。

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