前世を思い出すことは有害ではないのか？

どこでそのようなことを聞いたのか存じませんが、それは正確ではありません。前世の記憶は消されるのではありません。神様もそのようなことはなさいません。前世の記憶は、肉体脳の脳細胞には保存されていません。それはご本霊（魂）の中に保存されています。そこには、人間として最初に誕生してから今日までのすべてが保存されています。

肉体を持って生まれると、肉体脳に依拠して成長し、精神の造形を一からやり直しますので、肉体脳にない情報はいわば忘れたような形になっているにすぎないのです。しかし、ほんとうは覚えていますから、「なんとなくこれが好き」ということは、前世でもそれに打ち込んでいたテーマであったりするし、才能とは前世からの積み重ねの持ち越しでもあるのです。そのＤＮＡの肉体に宿るのも、その前世からの因果応報なのです。

前世療法とは、本人の守護霊の導きのもと、その膨大な記憶の中から、今の自分の悟りに必要な情報部分のみを引き出し、魂としての意識を覚醒させる補助とするものです。そもそも「スピリチュアル的に」という言葉の定義が不明ですが、もし、魂の進化と成長のためにという意味であれば、前世療法はもっとも優れた魂の覚醒手段の一つだといえるでしょう。

素晴らしい前世を思い出すことは、今生の自分のポテンシャルを教えてくれます。前世でできたことは今生でも同じようなことが形は違えどもできるということを教えているのです。また、反省点の多い前世を思い出すことは、今生で同じ失敗をしないために有益です。たくさんの気づきを得ることで、現実の人生への向かい方が変わるのが前世療法のほんとうの意義なのです。