新型うつ病

新型うつ病

新型うつ病は心理療法の効果が出やすい疾患です。

新型うつ病や、メンタルの不調を改善させる心理療法

催眠

新型うつ病とは、適応障害のことであると考えられています。そもそも、うつ病と適応障害は混在していることもあります。うつ病と新型うつ病を区別することは、難しいことも多いのです。


一般的な区別をあげれば、うつ病は、心身の過度の消耗であり、思考は内向きで自責的になりがち、治療は休養が必須です。これに対して適応障害は、適応能力やストレス耐性が不足し、人や状況に治する身体の反応として、症状が出ます。特徴として思考は外向きになり、他者を責める傾向があります。


休養の効果は限定的でしかなく、環境調整が必要です。進行して症状が重くなると、うつ病に近い症状が出ます。この他責傾向は、認知の歪みによっておきています。こうした思考の癖がある人は、すべてを周囲の責任にするのです。つまり、自分の思考や行動を改めていくという観点がまったくありません。


このような世界観をひとつひとつ修正していくには長い時間をかけたカウンセリングが不可欠なのです。新型うつ病のメンタルヘルスの問題を解決するには、心理療法の導入が必要なのです。メンタル不全をおこしやすい人には一定の特徴があります。仕事面では、
多くの仕事を抱える人
長時間の労働をしている人
単身生活が続いている人
職場環境が大きく変化した人
責任の大きな仕事が一段落した人


このような環境にある人は、仕事量のバランスを整えること。つまり多すぎる業務量を減らし、負担を軽減する必要があります。また、産業医による面談など、カウンセリングによるストレス軽減が大切です。


性格の特徴としては、
几帳面な人
責任感が強い人
完ぺき主義の人
競争心が強い人
頼まれると断れない人
仕事以外の楽しみがない人


こういった資質がそろっていると、ストレスが高い状態にさらされやすいため、メンタル不全に陥る可能性が高まります。そして、このような性格傾向を修正していくには、心理療法が必要です。カウンセリングによる地道な性格の歪みをとる作業が欠かせません。そして、催眠療法はその改善のスピードにおいて他の心理療法に勝っています。

セラピー
久保征章の著書