人格障害と認知の歪み

たとえば、言葉を「うらがえしに読む」という受け取り方をしてしまう人がいます。これは、幼い頃からの体験によってつけられた癖です。「ついつい何でも悪い方に、ネガティブに分析をしてしまう」これは認知の歪みであり、「悲観的予測」です。これは、本人が気がついて改善していくことが大切です。「言葉の背景に皮肉がこめられてしまう」「相手も皮肉をこめていると思ってしまう」という傾向がある人もいます。


過去の苦難がこのような被害者意識を背景としたコミュニケーションの傾向を生んだのです。被害者意識をもちやすい部分は、意識して改めていくことができます。二分思考は、物事をプラスかマイナスか、敵か味方か、白か黒かといったふうに二分し、そのどちらかでしか考えられないという認知の歪みです。ものごとをプラスとマイナスの両面から見るようにし、そのプラスの側面に焦点をあてるよう心がけるとこの傾向が緩和されていきます。


マイナスのことにも必ずプラスの面があります。マイナスのことの中からプラスの面を見出す練習をしましょう。これが二分思考から脱却するコツです。身近な人とすぐに口論してしまう人、食ってかかる傾向のある人は、二分思考から抜け切れておらず、被害者意識にとらわれています。素直さの反対は、ひねくれた状態ということになります。拒否されているように受け取ってしまう「被害者意識」がこのような思考パターンを生みやすいです。未来を変えていくためにも、ものごとの見方を両面でみていける柔軟さを養うことが大切です。


自己愛性パーソナリティ障害


あなたはSNSなどのネットの場で、突然、誰かから、激しい非難を浴びせられたり、批判的なメッセージを送られたりした経験はありませんか?通常、人間関係は共感的で受容的であるのが、日本人の社会の標準的なマナーです。ところが、突然、その静寂が破られ、あなたに批判的なコメントが寄せられるのですから、時に、傷つくこともあるでしょう。こうした行動をしかけてくる人の中には、相当な割合で、自己愛性パーソナリティ障害の人が含まれていると考えられます。また、それについで多いと考えられるのが、境界性パーソナリティ障害の人です。自己愛性パーソナリティ障害の人も、境界性パーソナリティ障害の人も、きわめて、被害者意識が強いのが特徴です。何でも自分に対する批判や追及であると受け取る傾向があります。


そして、そもそもが脆弱な自己重要感しか持ち合わせていないので、自分を守ろうと必死なのです。それゆえに、あなたに反撃をすることで、自分を守ろうとしているのです。このような体験をすると、ネットやSNSが怖くなるかもしれません。ネット上でなくても、リアルの人間関係においても、このような「問題児」ともいうべき人物がしばしば存在します。こうした人々から、身を守るためには、彼らの批判は攻撃の背後にあるのは、劣等感であったり、恐れであったりする脆弱な人間性であることを理解することです。彼らの言い分を正面から受け取れば、こちらも傷つくことになりますので、話半分といった心持ちで、軽く受け流すのが最善です。


攻撃や批判に反論すればするほど、このタイプのパーソナリティ障害にとっては、火に油をそそぐようなものです。いっそう、激しく食いついてきて、論争の世界に引きずり込まれることになります。一緒になって消耗戦に時を費やすことは不毛です。まともに相手をせず、距離を置いて、そっとしておけば、やがては、反対に擦り寄ってきたりすることもあります。こうした行動様式の背景にあるのは、「見捨てられ不安」という心理です。境界性パーソナリティ障害の人には特にこれが顕著です。いま、パーソナリティ障害の人が増加しているのは、その背景に、愛着障害があるからだといわれています。


幼児期に両親から健全な愛情を受けられていないために、人格の発達がアンバランスになっているのです。パーソナリティ障害の中でも、自己愛性パーソナリティ障害や境界性パーソナリティ障害は職場や学校にありふれています。いじめ事件の背景にこれがある場合も多いです。いじめっ子になりやすいのが、自己愛性パーソナリティ障害です。他人への愛情や思いやりにかけ、時にエゴイズムの塊になるからです。こうした未熟な人格を育てなおしして、健全なレベルまで成熟させるには、根気よく、カウンセリングやコーチングをしていくしかありません。しかし、もっとも重要なことは、本人が、自分の持つ偏りを逃避せずに客観視することです。まずは潜在意識について学ぶことが大切です。


人格障害の人とのかかわり方


人格障害の人とのかかわりは、相手に支配されない、ということを原則にする必要があります。顔色をうかがったり、相手の言動でこちらがふりまわされないことです。コミュニケーションは、相手の立場や思考を認めてあげることを大切にしていけばトラブルを防止できます。相手があなたのことをどう思うとしてもそれは相手の自由だから、認めて許してあげるということです。しかし、それは相手の言い分を自分が受け入れることではありません。自分はあくまでも自分の考えを持っているのでよいのです。二人の人間がいて、その二人が互いに考えが違っても、かまわないのです。


大切なことは、相手の意見に支配されたり振り回されたりするようではいけないということです。自分以外の誰かがあなたのことをどう思うとしてもそれはあなたとは無関係な問題なのです。相手の精神世界の中で、あなたのことをどんな存在として観察されていても、それは相手の問題であり、あなたには関係のない問題です。誰の意見でも言葉でも、それにパワーを与えてしまうかどうかはあなた自身の受け取り方次第なのです。自分の意図を強要しようとすれば、相手は不愉快になり、怒るかもしれません。支配されそうになれば誰でも不機嫌になります。下記の無料メールセミナーで潜在意識の働きから活用法まで解説しています。


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