運動や食事とメンタル

運動や食事とメンタル

運動や食事もメンタルヘルスに大いに関係しています。

メンタルヘルスに効く運動療法と食事療法

催眠

若さや健康に大きく関与しているホルモンはメンタルヘルスにも関与しています。有名なセロトニンのほかにも複数ありますが、その中でも成長ホルモンは重要です。成長ホルモンとは、成長期の子供の身体の成長のためだけに必要なものというわけではなく、成長が終わっても、生きている限り、肉体のメンテナンスのために必要なホルモンです。


成長ホルモンは、老化防止のアンチエイジングホルモンとして重要な存在であり、メンタルヘルスにも重要な存在なのです。肉体の成長が終わると、成長ホルモンの自然な分泌はしだいに下降します。その結果、どうなるかというと、疲労感、うつ状態や全身倦怠感、やる気、気力の低下、といったメンタルにまで大きな影響が出ることもあります。うつ病が、運動療法で改善することはいまや、広く知られていますが運動効果で成長ホルモンを始めとする有益なホルモンの分泌が刺激されているということもひとつの要因です。特に、成長ホルモンを中年期以降も十分に分泌させる方法とは運動なのです。


有酸素運動でも筋トレでも、どちらでも、成長ホルモン分泌は刺激されます。運動の習慣のある人には若々しい雰囲気の人が多いのは、成長ホルモンが十分に出ているからなのです。運動をすることは、メンタルヘルスと若返りと脳の活性化に必須です。ウォーキング、ジョギング、スクワット、ダンベルトレーニングなど何でもかまいません。外出することが平気な人は毎日一時間ほど散歩に出るだけで効果があります。しっかりスタスタと歩くほうが効果的です。


外出するのがおっくうな人は、スクワットや縄跳びでも良いです。とにかく、毎日、30分ぐらいの時間を運動のために確保することはとても重要です。もし、メンタル疾患、うつ状態などに悩んでいるのであれば、運動の時間を30分取りましょう。どうしても無理でも15分を取りましょう。まったくしないのと15分でもするのでは大違いです。


成長ホルモンを分泌させるのは有酸素運動か筋トレしかないのです。肉体をいつまでも健全に保ち、メンタルをも健全に保つために必須です。ミニトランポリンもおすすめです。これなら、雨の日でも室内で運動できます。食事療法では、グルテンフリーという方法がもっともおすすめできます。炭水化物や糖質を減らすダイエットが流行っていますが、炭水化物を何でも減らすというのは、実は、賢明なやり方ではありません。また、糖質を減らそうと果物を減らすことも代謝や免疫力を維持する上で、かえって悪影響になります。


メンタルヘルスとアンチエイジングの観点から、もっとも良いのは、小麦を減らすグルテンフリーという方法なのです。小麦のグルテンには、生活習慣病を悪化させたり、アレルギー反応を高めたりするマイナス作用があります。高血圧や糖尿病や肥満、そしてさまざまな難病が小麦を食べないようにすると改善することもわかってきています。発達障害や統合失調症や、うつ病などメンタル疾患も、グルテンフリーで改善することがわかってきました。


小麦を原料とする食材は巷にあふれているので、完全になくすのは至難のワザですが、朝食をパンと牛乳にしていたものを、ご飯とみそ汁に変えるなどしてパン食を減らし、麺類を心がけて減らすようにすると良いでしょう。コンビニで買うものも、パンよりはおにぎりに。インスタントラーメンよりもご飯を含む弁当ものに。毎日の少しの工夫で、メンタルとカラダに元気がよみがえります。なお、タバコは、精神に異常をきたすカドミウムという有害金属が含まれているので、喫煙習慣があることは、メンタルヘルスに大きなマイナスです。


ガムをかむことも、セロトニンの分泌を促進し、うつ状態を緩和します。タバコをやめて、ガムをかむことをおすすめします。食事の時にひとくち30回咀嚼することも効果的です。

セラピー
久保征章の著書